このハードディスク、さすが流体軸受けなだけあってカリカリと音がせずに静かなのですが、たまに「キュイーン」「フィーン」という蚊の鳴くような、文字では表現しづらいシーク音がします。ちまたでは、少年アシベの漫画に出てくるゴマアザラシのゴマちゃんの鳴き声に似てることから「ゴマノイズ」「ゴマ音」と読んでいるようです。
「そういう仕様だろう」と思っていたのですが、月日が経って出荷された製品は、ファームウェアがアップデートされて3.10になり、この特有のシーク音が発生しなくなったとのことです。デバイスマネージャでファームウェアのバージョンを確認できるそうで、3.05ならば初期型のBarracudaIVです(Windows2000では見つかりませんでした)。
そして、Seagateからこのシーク音を消し去るツールが密かに出されました。それが「smscan」です。これを適用すると、あらびっくり。シーク音がほとんどしなくなります(ただし適用してもドライバ自体が3.10にアップデートされるわけではありません)。
てなわけで、気になる方は試してみる価値ありです。
smscanは、DOSで動きますので、DOSの入った起動ディスクが必要になります。わたしは、英語版Windowsで作った起動ディスクを使用しているのですんなりアップデートできましたが、通常の日本語版の起動ディスクだとおそらく英語モードにしたほうがいいかと思います。
smscanを実行すると以下のようなメッセージが表示されます。
A:\>smscan Barracuda ATA IV Scan Utility v1.00 Copyright 2001 Seagate Technology LLC, All Rights Reserved Device scan complete Device ST360021A on PCI ATA Primary Slave Procedure complete Device ST360021A on PCI ATA Primary Master Procedure complete Device PLEXTOR CD-R PX-W1210A on PCI ATA Secondary Master Not Seagate A:\>
私の場合は、2台接続していますので、MasterとSlaveでツールが適用されました。一番下のメッセージはCD-RWドライブです。
Seagateのサイトでは提供されていないので、ダウンロードできるようにしておきます。
ダウンロード:smscan.zip(94KB)
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