FreeBSD4でBAMP環境を構築しよう - Apacheのインストールと設定

初出:2005/04/09
更新:2005/04/09

1.Apacheのインストール

ApacheのインストールはPortsから行います。
cd /usr/ports/www/apache13
make install
これだけです。あとはインストールが終わるまでじっと待ってください。

Apache2を使いたい場合は、
cd /usr/ports/www/apache2
make install

なお、Apache1も2もデフォルトでDSOモジュールのconfigureが有効になっています。

インストールが終わったら必ずrehashします。
rehash

Portsからインストールすると「www」というアカウントと「www」というグループがFreeBSDに作成されます。Apacheはこのアカウントとグループの権限内で動作します。

では、Apacheを起動してみましょう。
apachectl start

ブラウザのアドレス欄にサーバーのIPアドレスを打ち込んでください。表示されれば成功です。

Apacheでよく使う起動オプションには以下のものがあります。
apachectl start起動する。
apachectl stop停止する。
apachectl restart再起動する。
データを送受信している最中でもすべていったん切断される。stopしてstartするのと同じ。
apachectl graceful再起動する。
データを送受信している最中は切断されない。apacheを終了させずに設定ファイルの書き換えを反映させるときによく使う。

2.Apacheの自動起動

ApacheをOS立ち上げと同時に自動起動するように設定しましょう。

rc.confを開きます。
ee /etc/rc.conf

一番下に追加で記述します。
Apache1の場合:
apache_enable="YES"

Apache2の場合:
apache2_enable="YES"

<コラム> - FreeBSD自動起動の仕組み
 FreeBSDは、OSが起動するときに「/usr/local/etc/rc.d/」内のディレクトリにあるシェルスクリプトを実行します。Portsなどからインストールすると、このディレクトリに自動起動用のスクリプトがインストールされます。通常、シェルスクリプトは「.sh」という拡張子を持ちます。
 実行されたシェルスクリプトは「/etc/rc.conf」ファイルを読み取り、「xxx_enable="YES"」のように記述された値をチェックします。通常は、この値がYESなら起動を進め、NOなら起動せずにスクリプトを終了します。つまり、rc.confでの設定は、自動起動を有効・無効にするスイッチの役割を果たしているというわけです。
 Portsなどからインストールすると、インストールが終了したときにrc.confへ設定を書くためのメッセージが表示されたり、起動スクリプトをエディタで開くと注釈として設定方法が書いてあったりします。

3.Apacheの設定

設定ファイル(httpd.conf)は以下のディレクトリにあります。
Apache1/usr/local/etc/apache
Apache2/usr/local/etc/apache2

エディタでhttpd.confを開いてください。
Portsからインストールすると、設定ファイルがFreeBSD用にカスタマイズされます。そのため微妙に標準の設定ファイルとは異なる部分があります。中でも、各モジュールはすべてDSO化されています。不要なモジュールはコメントアウトしてしまえば、動作が軽くなるでしょう。

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