FreeBSD4でBAMP環境を構築しよう - Apacheのインストールと設定
ApacheのインストールはPortsから行います。
cd /usr/ports/www/apache13 make install |
Apache2を使いたい場合は、
cd /usr/ports/www/apache2 make install |
インストールが終わったら必ずrehashします。
rehash |
Portsからインストールすると「www」というアカウントと「www」というグループがFreeBSDに作成されます。Apacheはこのアカウントとグループの権限内で動作します。
では、Apacheを起動してみましょう。
apachectl start |
ブラウザのアドレス欄にサーバーのIPアドレスを打ち込んでください。表示されれば成功です。
Apacheでよく使う起動オプションには以下のものがあります。
apachectl start | 起動する。 |
apachectl stop | 停止する。 |
apachectl restart | 再起動する。 データを送受信している最中でもすべていったん切断される。stopしてstartするのと同じ。 |
apachectl graceful | 再起動する。 データを送受信している最中は切断されない。apacheを終了させずに設定ファイルの書き換えを反映させるときによく使う。 |
ApacheをOS立ち上げと同時に自動起動するように設定しましょう。
rc.confを開きます。
ee /etc/rc.conf |
一番下に追加で記述します。
Apache1の場合:
apache_enable="YES" |
apache2_enable="YES" |
<コラム> - FreeBSD自動起動の仕組み FreeBSDは、OSが起動するときに「/usr/local/etc/rc.d/」内のディレクトリにあるシェルスクリプトを実行します。Portsなどからインストールすると、このディレクトリに自動起動用のスクリプトがインストールされます。通常、シェルスクリプトは「.sh」という拡張子を持ちます。 実行されたシェルスクリプトは「/etc/rc.conf」ファイルを読み取り、「xxx_enable="YES"」のように記述された値をチェックします。通常は、この値がYESなら起動を進め、NOなら起動せずにスクリプトを終了します。つまり、rc.confでの設定は、自動起動を有効・無効にするスイッチの役割を果たしているというわけです。 Portsなどからインストールすると、インストールが終了したときにrc.confへ設定を書くためのメッセージが表示されたり、起動スクリプトをエディタで開くと注釈として設定方法が書いてあったりします。 |
設定ファイル(httpd.conf)は以下のディレクトリにあります。
Apache1 | /usr/local/etc/apache |
Apache2 | /usr/local/etc/apache2 |
エディタでhttpd.confを開いてください。
Portsからインストールすると、設定ファイルがFreeBSD用にカスタマイズされます。そのため微妙に標準の設定ファイルとは異なる部分があります。中でも、各モジュールはすべてDSO化されています。不要なモジュールはコメントアウトしてしまえば、動作が軽くなるでしょう。